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会社の窓から、隣のビルと隙間の空を撮影
いくら何を注ごうが決して満たされることのない隙間は、深淵よろしくポッカリ口をあけ、いつも物欲しそうに大空を見上げていました。
キミが俯きコンクリートの変わること無き風景を眺めている時でさえ、隙間はいつだってポッカリ口をあけ、大空を見上げていました。
一生懸命探し物をするのですが、恐らくその隙間に吸い込まれてしまったのでしょう。今まで一度も探し物が見つかったためしがありません。
そんな時キミはその隙間を疎ましく思い、無理やり何かを詰め込んで、塞いでしまおうと試みるのですが、応急処置の詰め物ではその隙間を塞ぎぎることは出来ず、結局壮大な詰め物でさえ、その隙間に吸い込まれてしまうのでした。
いつもその隙間はキミの邪魔ばかりして、それも肝心な時に限って必ず邪魔をされるのです。
もう、キミの苛立ちは抑えきれなくなってしまい、ある日重大な決心をします。
ナゲヤリになってしまったキミは、自分が隙間に吸い込まれてしまうことにしたのです。
名案だ!これできっと、あの隙間からオサラバ出来るよ!
意を決したキミは、恐る恐る隙間に近づくと、取り合えず頭を突っ込んで中の様子を探ってみました。
真っ暗でした。でも。
暗黒じゃなかったんです。
真っ暗な中にもう数え切れないくらいの星が瞬いていました。
目が慣れてくるにしたがって、星達が滲んでいるコトに気が付きました。
どうしょうもなく涙が溢れて、星達は幾重にも滲んでいました。
隙間の向こう側には宇宙が広がっていたなんて、それはもう想像を絶する話で、握り締めた手の中から、サラサラと星の子供達がこちら側を満たしてくれていることにさえ、気付きませんでした。