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下北沢の外れで発見。久々に見たチョーク落書き
鳩みたいに臆病なくせに無防備で
人なつっこくて
そのうち走ってきた自転車にさえ
引かれてしまうんじゃないかと
いつもヒヤヒヤさせてくれる君は
鼻歌なんか歌っちゃって
今日もご機嫌さんだ
右手には、大好きな文庫本
左手にはマグカップ
器用に親指だけでページを捲ってゆく
時折
鼻歌が止むと
うんうんと一人何かに頷きながら
とびきり薄いアメリカンコーヒーを啜る
幸せの形は多分
柔らかな粘土みたいなもので出来ていて
ほら
轆轤で壷とか作るじゃない
あんな感じなんだよ
何ていったっけ?
あ!
ゴーストだ
あれで轆轤で何か作ってるじゃない
あれあれ
きっと、そうだよ
一人で納得する癖は君のいい所でもあり
悪いところでもあったりするんだけど
もちろん本人はそんなことちっとも
気付いちゃいないんだよね
産まれたときは
私が泣いて周りが笑っていたから
周りが泣いて私は笑って死ねるように
生きればいいんだって
そう考えれば人生なんて簡単で
悩むことがバカバカしくなるよ
私よくね
ワンコロみたいだって言われる
でもね
まんざらでもなぁって思うんだ
だってそういう意味では
彼女たちは素敵な人生送ってるんだなって
思えるからさ
うん
うん
ワンコロも悪くないよね
例年より少しだけ早い春が
のんびりした思考を生むのか
もしかするとその逆なのか?
うーん
逆の方がちょっぴり素敵だななんて考えながら
窓の外を緩やかに流れる春風に
そっと微笑んでみた