2度目のお見舞いに箱庭へ行ってきた。 2畳ほどの面会室で冗談を言いながら笑いあっ...
2度目のお見舞いに箱庭へ行ってきた。
2畳ほどの面会室で冗談を言いながら笑いあった。
2種類のプリンを分けて一緒に食べた。
薬が合っているのか、良くなって来たのか
とても落ち着いていて、
僕の知る彼女となんら変わりはなくて
違っているのはここが箱庭ということと、
目を背けたくなるほどやせ細ってしまった
その腕だった。
気が付くと箱庭で、こんな筈じゃなかったのにね
と苦笑いしながら言っていた。
8月末には外泊許可を取って、行き付けの美容院に行きたい
そう話していた。
容態が前よりも明らかに良くなっているかも
と感じる自分に嫌悪する。
良くなるって何だ?悪いって何が?
普通ってなんなんだよ?どうなったら異常なんだ?
自分は医者でもないくせに、解かった気になっている
実際は薄汚い現実と、箱庭の間には
鉄格子も鍵付きの扉もなくて
海と河川が繋がっているように
その境目は曖昧で、不確かな存在で
僕なんかがどう思っても
どうしょうもないことで
どうにも出来ないことで
やるせないと言うか、切ないというか。
また9月になったら来るね。
ま。その時まで入院してたらの話だけどね。
と冗談吹いた僕の言葉に
多分まだももう少し居ると思うよ。
そう言った彼女は寂しげだった。
早く元気になって欲しい。
早く元気になってくれることを信じてる。