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砂漠の縞馬思いを綴る

インセンスと縞馬の日常

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2005年8月27日 02:04

1993/11/24 当時何かに悩んでいたのでしょうか?多分弱い自分への鎮魂歌

ホルマリン

不安は少しづつ拡大し、ある日突然絶望的な大爆発を引き起こした。
爆発の時に生じた空間の歪みは、突然変異的に「弱気」という、ドロリとしたアメーバー状の灰色生命体を生み出す。

「弱気」はやげて疲れきった僕の心に寄生して、僅かに残る希望を食い散らしては驚くべき速さで増殖をはじめ、そのうち心の壁をも食い破り体中に溢れ出す。

そのうち「弱気」は少しづつ、でも確実に足元から溜まってゆき、僕の体をも重く鈍い灰色に変化させる。

白でも黒でもない中途半端な色に全身が染まりきった頃、何処からともなく、白衣を着た変な目つきの錬金術師がやってきて
最早指一本すら動かすことの出来ない僕の体を軽々と摘みあげると円柱形のガラス容器に放り込む。

錬金術師は不気味にニタニタ笑いながら僕がすっかり浸ってしまうだけのホルマリンを流し込んだ。

容器が完全に密閉されると、左手で書いたような醜い文字で
「ヒト科ヨワキナオトコ」と書かれたラベルを貼られ、カエルの解剖標本の横に陳列される。

ホルマリンで満たされた容器の底に沈んだ僕は、間抜けに口をあけたまま動かなくなっていた。

そして止まった時間の中で、藻のような髪の毛だけが揺れたいた。